お口の健康は、全身の健康にも大きな影響を与えることがわかっています。口腔内のケアを怠ると、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスなどの感染症のリスクが高まることもあります。そのため、毎日の口腔ケアに加えて、定期的な歯科検診を受けることが大切です。当院では、予防診療を通じて歯周病や虫歯を防ぎ、健康的な毎日をサポートいたします。
予防診療が注目される理由
早期発見・早期治療で負担を軽減

定期的な歯科検診を受けることで、歯周病や虫歯を早い段階で発見することができます。早期治療であれば、治療の痛みや負担が少なく済みます。
口元の美しさを保つ

定期的なクリーニングやスケーリングを受けることで、歯の黄ばみや汚れを除去し、本来の白さを保つことができます。また、歯垢や歯石の除去によって歯周病や虫歯の予防にもつながります。
全身の健康維持に役立つ

歯周病は、糖尿病・誤嚥性肺炎・心筋梗塞・認知症などのリスクを高めることが知られています。また、虫歯の放置が感染症を引き起こすこともあります。お口の健康を保つことが、全身の健康を守ることにつながります。
医療費を抑えられる可能性がある

厚生労働省の調査では、医療費の多くが高齢期にかかることが示されています。歯周病や虫歯の予防を行うことで、将来的な医療費の負担を軽減できる可能性があります。
予防歯科の重要性

スウェーデンは、予防歯科の先進国として知られています。1970年代に国家プロジェクトとして予防歯科を推進し、その成果として高齢になっても多くの歯を維持していることが特徴です。
具体的には、スウェーデンの80代の方の平均残存歯数は21.2本。一方、日本では13.0本という統計が出ています。さらに、スウェーデンでは約80%の人が歯科定期検診を受けているのに対し、日本では約10%にとどまっています。このような違いが、歯の健康に大きな差を生んでいるのです。
8020運動で健康寿命を延ばす
日本では、「80歳になっても20本以上の歯を残そう」という目標を掲げた「8020(ハチマルニイマル)運動」が推進されています。歯を健康に保つことで、しっかり噛むことができ、食生活や生活の質(QOL)を向上させることができます。
当院の予防診療メニュー
PMTC(歯のクリーニング)

専用の機器を使用し、歯の表面の汚れやバイオフィルム、ステインなどを除去します。セルフケアでは落としきれない汚れを取り除き、歯を清潔で美しく保ちます。
スケーリング(歯石除去)

歯ブラシでは落とせない歯石を、専用の器具を使って丁寧に取り除きます。歯石は細菌の温床となるため、定期的に除去することが歯周病予防につながります。
TBI(ブラッシング指導)

適切なブラッシング方法を身につけることで、毎日のセルフケアの効果を向上させます。患者様それぞれの歯並びに合った磨き方を丁寧に指導いたします。